藩境塚
撮影の帰り際、平内町と野辺地町の境界にある藩境塚を見に行ってきました。
10年くらい前に司馬遼太郎氏の「街道をゆく」を全巻買って読んだことがありましたが、司馬氏がこの藩境塚を訪れたということで、いつか行ってみたいと思っていたのでした。
国道沿いの駐車場に車を止めて海岸の方に降りていくと、そこには小さな川を挟んで2つずつ小山がありました。
写真の手前側が南部藩側、川の向こう側が津軽藩側です。写真には津軽藩側の1つの塚が写っていますが、他の3つの塚はほんの一部だけ写っています。
藩同士の仲が良ければわざわざこんな塚は築かないように思えるんですが、これを築いた当時の気分というのは現代に至ってもなんとなく受け継がれているような気がしますね。
南部(津軽)が何するものぞ、という気分は青森県人の感情に割と深く根付いていて、ライバル視しているところは青森の独特な風土を形作っていると思います。
他の県でも地方同士の仲が良くないようなことは聞きますので、それぞれいろいろと事情があることなんでしょうけど、こうして形として残っているのは珍しいのではないでしょうか(^^;
撮影:2011/10/02
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